言葉の力

世界各国の名言ブログ。作品・名言集。 太宰治 宮沢賢治 夏目漱石 ロバート・フロスト ミケランジェロ ナポレオン・ヒル ベンジャミン・フランクリン ロダン ほか 「森を歩いていると 2つの分かれ道に出会った。 私は足跡の少ない方の道を選んだ。 それが今の私を形成している。」 ロバート・フロスト

島崎藤村

島崎藤村



旅じゃありませんか、
誰だって人間の生涯は


手を貸して下さい。
この病後の力なさをお救ひ下さい。
私も今このまゝ
旅の途中で倒れたくはありません


加藤静子宛書簡


われわれは何処へ行っても、
皆な旧い家を背負って歩いてるんじゃ有りませんか

『家』


彼は人から聞いた話よりも、
彼自身の内部に一層よく父を見つけて行った

『新生』


いつまでも君、
恋の影なぞに欺されて居られるものか。
唯、誠が残ればいい

『春』


強烈な威圧の力も
結局小さなたましい一つを
どうすることも出来ない

『新生』


生命力は力なり。
力は声なり。声は言葉なり。
新しき言葉はすなわち新しい生涯なり。

『藤村詩集』序




お伽噺の無い生活ほど、
寂しい生活は無い

『新生』


涼しい風が吹いて来る

臨終の言葉
『人間臨終図鑑Ⅱ』




わたし達の急務は、ただただ眼前の
太陽を追ひかけることではなくて、
自分等の内に高く太陽をかかげることだ


待ち受けた夜明けは、
何もそう遠いところから白んで来るでもなく、
自分の直ぐ足許から開けて行きそうに見えた

『新生』


遂に、新しき詩歌の時は来たりぬ。

『藤村詩集 合本詩集初版の序』


うらわかき想像は長き眠りより覚めて、
民俗の言葉を飾れリ。
伝説はふたゝびよみがへりぬ。
自然はふたゝび新しき色を帯びぬ。
明光はまのあたりなる生と死とを照せり、
過去の壮大と衰頽とを照らせり

『藤村詩集 合本詩集初版の序』




新しきうたびとの群の多くは、
たゞ穆実なる青年なりき。
その芸術は幼稚なりき、不完全なりき、
されどまた偽りも飾りもなかりき。
青春のいのちはかれらの口唇にあふれ、
感激の涙はかれらの頬をつたひしなり。

『藤村詩集 合本詩集初版の序』


なげきと、わづらひとは、わが歌に残りぬ。
思へば、言ふぞよき。
ためらはずして言ふぞよき。
いさゝかなる活動に励まされて
われも身と心とを救ひしなり

『藤村詩集 合本詩集初版の序』


誰か旧き生涯に安んぜむとするものぞ。
おのがじし新しきを開かんと思へるぞ、
若き人々のつとめなる

『藤村詩集 合本詩集初版の序』




若き聖ののたまはく
道行き急ぐ君ならば
迷ひの歌をきくなかれ

『若菜集 〜おつた〜』




人間のためと言いましても、
自分のすぐ隣に居る人から始めるより外に
仕方がないと思ったんです

『新生』


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